自由を想って。
「あなたも社会人になったら、「自由」って何か考えていくと思うのだけれども。」
今から、もうずっと昔にある社長に言われた言葉です。
理不尽なことの連続や、何にも意思決定なんてできない現実をみると、自由って何なのかなって思います。
物理的な自由なんてありません。この先もないのかもしれません。
じゃあ、精神的な自由って・・・?誰しもがそう考えると思います。
もし、私が、組織から離れて一人で仕事して、色んな意思決定や好きなことだけできたなら、「やっぱり自由っていいな」って思うと思うんですね。絶対そう。
と考えると、確かにそこには、自由に関して一定の真実があるんだなって思います。
だけれども、そんな自由人ばっかりじゃないはずです。
むしろ、しがらみばかりなんじゃないでしょうか。
でも、ある日、いつも行っているお寺で、
線香をさして、はっと、思った時がありました。
線香をさして、一重に思う。
それこそが自由なんじゃないかって。
厳密には、
手を合わ向かう、「一瞬の姿」。
まっさらな状態・世界・・・一瞬の静寂へ立つ、その姿。
これこそが、自由なんじゃないかって気づきました。
ただしいかどうかなんて誰にもわからないと思いますが、
人が祈っている姿をみても、何かその瞬間だけは、いろんなものから離れているんじゃないかって思うんです。