風ノ景色 祈リノ彼方

-square any time-

大きな物を失った人へ思うこと



大きな物を失ったとき。

あなたにとって大きな物とは、仕事かもしれない。身体かもしれない。財産かもしれない。

それは、大切な人なのかもしれない。


人はその時、
元通りをになる事を切望する。

元通り。
取り戻せたように思えても、
元通りのようで、そうなっていないことも多いだろう。


道中、正しい生き方について、悩む事もあるだろう。戻れたあの場所が、私にとって、人にとって、正しい場所なのだろうか、と。


また、同じ経験がある人なら、彼らの心痛を理解出来してくれるし、これから理解も出来るだろう。




もし、立ち直った姿、今の彼らだけをみて、「よかったね」と笑顔だけなら、これは短絡的だろう。

私は真面目だから、彼らのここまでの道のりを思うと、単純に笑顔で喜ぶことは出来ない。


一度失ったものを取り戻すのは本当に大変なのだ。


そういう陰の道のりがあること、

それを知ることが痛みを知るということ、だと想う。