『持たない幸福論』pha ※読書レビュー
今日は、レビューです。
<まず。この本の骨子はこんな感じ>
※この本の著者は、京大卒のカリスマニートらしく、年100万くらいの副収入だけで適当な生活している。
・仕事や家庭、お金は、それらは人間が充実感を持つための手段であるのに、
「持つべきもの(目的)」として、プレッシャーになっている。
・人生で絶対にやるべきことはない。だから、充実できないものは、全て放棄して生きるのも一つ。
・大切なのは、「社会や他人との繋がりを切らないこと」と、「自分が何をやっている時が充実しているか把握すること」で、これら以外は全て放棄してもよい。
(ex.定職に就かなくても、就くのも自由。繋がりは家族でなくても、友人だけでもよい。)
感想を言うと、
彼は、社会との繋がりを肯定していることからそうではないと思う。
限りなくニートに近いとは思うが。)
今の日本は、
「家族を持つべきだ」
「我慢して滅私奉公」
「離婚してはいけない」
「マイホームを持つべき」
「お金を稼ぐべき」
といった大きな価値観がまだまだあって、
こういう価値観が、人をかなり苦しめていると思う(はっきり言って、この価値観が、社会の根本的な病理の一つであるとまで思っています。)
本当は、著者の言うように
「要らない、持たない」っていうのも一つの生き方であって、そういう価値観もどんどん認めていかなきゃならないんじゃないかなって思う。
要らないっていうこと、それは「人生を降りた」ことではないということ。
こういうことを、何だかとても言いづらい雰囲気だと感じているし、
はっきりと言ってくれると何だか肩の荷が降りるのが私だけかなと思う。