風ノ景色 祈リノ彼方

-square any time-

約7年前 ※暗いです

約7年前


彼は自殺しました


彼とは高校以来全く逢わなかったけど

結構遊んではいた。


今もその訳はわからないけど、その時

大きな悩みがあったのは、事実らしい。


彼の悩み方は、「岩」のようだったのを、覚え感じている。

悩んだら、頭を抱え込んで悩み。自暴自棄になって体当たりする。死ぬと決めたら死ぬ。

私のように、死と生の間を優柔不断ではない、ガラスのナマクラ刀ではないのだ。

はたからみれば、

私の方がよほど繊細であぶないから、私も周りも、そう思ってはいたし、

だから彼が死んだとき、何か自分が訳もなく、取り残された気がしたのを少し覚えている。


死は何かを解決したのだろうか。もう彼の問題は存在しないだろう。


ある有名人が、死ねばチャラになる。
と言っているが、

実際は、現在だって、ホントはチャラなのかもしれない。

それは、いつかチャラになるのではあれば、
今も何かを背負う必要もないということ。


将来、自分の考え方も変わるならば、

今、大声で自分を叫ぶことも何か虚しい。

チャラとき言うと、そんな感覚になった。

まだ暑い夏、なぜか、ただ思うわけであります。