自分って? 「老師と少年」
今日は本のレビューを初投稿。
『老師と少年』 南直哉
つまり、よくいう自分とは周りと比べてこうだとか
ああだとか言っている産物に過ぎない。
自分や自分の意見は他者と比べた基準で決まる。
私は人生の苦の一つの原因が、
自分が何者かはっきりしていないことによっていると思っている。
だから不安にもなるし、認めてもらいたくもなるのかなと思う。
自分の意見に固執していつも喧嘩ばかりしている人をみると、
「じゃあ、その自分って何?」っていつも心では思っていて、
その何者でもない自分の意見がそんなに大したものなのだろうか。
意見をもつこと自体は善悪ではないが、これが自分のアイデンティティとなるとなんだか摩擦ばかりになるのかもしれない。
この本では自分が何者でもないといっているところがいい。
(というか、大人なら自分が何者でもないなんて
誰でも直感的にわかっているのではないだろうかと思うんだが。)