風ノ景色 祈リノ彼方

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人間は考える葦である:原文(訳)

かの有名なパスカルの文章で、好きな箇所です。
人間は考える葦である、は有名ですが、前後の文章を知らない人は多いのではないでしょうか。
かなり好きなため、UPしました。


『人間は一本の葦にすぎない。自然の中でもっとも弱いものである。
だが、それは考える葦である。これを押しつぶすには、全宇宙が武装する必要はない。
一吹きの蒸気、一滴の水だけで、殺すには十分である。
だが、たとえ宇宙が押しつぶそうと、人間は彼を殺すものよりも尊いだろう。
なぜなら人間は自分が死ぬこと、宇宙が自分よりもまさっていることを知っているからである。
宇宙は何も知らない。 だから、われわれの尊厳のすべては考えることにある。
われわれが立ち上がらねばならないのはまさにそこからであって、われわれが満たすことのできない時間や空間からではない。
だから、よく考えるようにつとめようではないか。
そこに道徳の原理がある。 (B.347, L.200)』
ブレーズ・パスカル『パンセ』(戸口民也訳)



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