風ノ景色 祈リノ彼方

-square any time-

老師と少年 (新潮文庫)


何か悩んだときに読む本。

端的に言うと、

「生きる意味ってあるの?」、

「本当の自分ているの?」ってところを議論している本。

この本でも触れてあるけど、今の自分の中で、あれこれ悩んできて思うのは、

根本的に、きる意味や正しい生き方って、やっぱりないんじゃないかなって思う。

だから、自分が言っていることは正しいでしょ、

って言う人には、昔から何かついていけなくて。


もし、これが正しいと言った時から、価値が生じるんだろうと思う。

これが正しい価値観だって言ってしまうと、どこか差別が起きてしまうんではないか。

僕はずっとそう思っている。


その人が正しいと思っている生き方って、

個人の経験又はその時の社会の価値観が支えているだけなんじゃないか。

多様な生き方があることだけが本来的なだけなんじゃないか。

僕はそう思う。



少し話しが変わるんだけど、

無価値ということは、全てがフラットなことだから、

ある意味で救いであるとは思う反面、

根本的に意味なんてないんだから、

適当に生きていってもいいんじゃないのって思っていた。

正直、どの生き方も、全部嘘に思えてしまって。

それでは駄目なんではないかって思ってこの本を開いた。

何度目かいざ知らず、改めて読むと、

どこまで行っても、どこに行っても、

自分の人生や、この社会をどう引き受けるかという問いは消えないだってことを、

やっぱりこの本を読んで思う。

根本的な虚無は消えないにしても、その上でどう生きていくかは、

どこまでも行っても消えない。生がある限り。


じゃあ、お前さんどう生きていくのって?

悩んで出た結果、

やっぱり「楽しく真剣に生きていく」しか出なかった。

正しい生き方じゃなくたって。。。







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