2016-01-11 時の廊下 詩 #詩 温かい海風の中を歩いてみる。 日差しとカモメが重なる時、 海が輝いて、鐘が鳴る。 白いパンくずのような海岸を歩いてみる。 真横に寄せる小波の数々。永遠まで。 今、ここは時の廊下。 足元の無機質な貝殻が何かを語る。 見渡す限りの、青く、真っ白な空。 見上げては夢の中。 真っ直ぐな透明な涙が、海風へ溢れる。 あの地平線は、時の岬。 一人歩いて行く。